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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

PRINCIPAL MESSAGE

人生は実技

「人生は実技」

教頭 鶴田 葉月

3学期が始まると、令和2年度も残り少なくなってきたと感じます。そして、入試や、学期末の試験を通して、計画的に勉強してきた成果を試す機会には、自然と次の一年を意識するのです。
そんな中で、自分では頑張っているつもりでもなかなかうまく行かないことにぶつかったとき、ふっと、この状態を変えるために、努力を続けるのはもう止めて、別の道を進んでみようか。そういう思いが、心をよぎるということは、誰もが経験することです。
もし、皆さんが、ちょうどそういう迷いの時期にいるなら、私がまず申し上げたいのは、「これまで頑張ってきたことを、諦めるにはまだ早いから、いっしょに、もう少し頑張ってみましょう。」ということです。苦しい時には、もっと、楽で面白い道や効果的な方法があるような気がしますね。隣の芝生はとかく青く見えるものだから。

でも、人生は実技ですから、例えば人の成功談や表面上の華々しさを見聞きするだけでは、自分には何も身に付きません。勉強でも部活でも進路でも人間関係でも、自分自身で粘り強くチャレンジしてみて、うまく行かなかったら、少しやり方を変えてまたチャレンジする。迷う今こそ、あきらめずに目の前の目標を一つずつ乗り越えてみることです。

そして、その努力は、ぜひ、静かに、自分と向き合い、じっくり考えて工夫しながら進めてください。
と言うのも、私たちは、本当に大切なことは、信頼できる人だけに、誰もいないところで、こっそりと、小さな声で、「あのね、実は…」と話すものです。多くの人が集まる騒がしいところでは話さないでしょう?逆にスポーツの応援や、ライブなどで思いっきり大声を張り上げている時には、何もかも忘れてしまいます。ということは、私たちが、自分の人生や世界についての大切なことを考えたり語ったりするときは、落ち着いた気持ちで、密やかな声で話さなくてはならないということです。
進路や進級について考えなくてはならない今は、しーんとした気持ちが大切。迷っているその時は、ぜひ、一人でじっくり考え、勉強してみましょう。
さて、先週、本校の大学入学共通テストの激励会で、校長先生が引用された武者小路実篤の、「もう一息」という詩が、とても印象に残ったので、ご紹介します。

もう一息
もう一息という処でくたばっては
何事もものにならない
もう一息
それにうちかってもう一息
それにも打ち克って
もう一息
もう一息
もうだめだ
それをもう一息
勝利は大変だ
だがもう一息

…どうですか?いいでしょう。勉強の時、部活動の時、…苦しくても、頑張らなくてはいけないときに、どうぞ思い出してください。今日もコロナ感染に気をつけ、実りの多い一日にしてください。

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