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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「グラジオラスの花」

Sr 入江純子

 皆さん おはようございます。7月7日 七夕様の日にお目にかかれてうれしいです。

 無限に広がる宇宙の無数の星くずの一つ地球に、何光年の悠久の時を経て届いた光に福岡の地から、誰かのために願いごとをする。今 この時に存在する小さな私の祈りは必ずその誰かに届きます。

 シスターは10年ほど前にこの学校にお勤めをしておりました。現在は熊本修道院に居ります。広い敷地は緑に覆われた静かな環境です。修道院の建物も大きくお祈りするお御堂も立派です。その中でシスターの仕事は、シスターたちがお祈りしやすいように心を使ってお花を生けることです。この季節はグラジオラスの花が次々に咲いて、赤、黄、白などにぎやかに装っています。

 このグラジオラスには思い出があります。戦後間もないころ、食糧難でしたので、シスターが生まれた小さな村では、みんなで西山という山を開墾して野菜を作っていました。ほとんどが猪のえさになったようです。シスターは小学校2年生でした。父母が取れた野菜を背負って山から下りてきます。その荷の中から何が出てくるかと楽しみながら庭先に広げるのを見ていました。家の周りにも畑があり野菜も作っていましたが父はその1つのうねに花を植えてくれました。ダリア、ゆり、グラジオラスなど名前もその時覚えました。父は花に何を語らせかったのか。お御堂でグラジオラスを見るたびに思い出します。

今日の聖書

「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり,体は衣服よりも大切ではないか。空の鳥をよく見なさい.種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは鳥よりも価値あるものではないか。・・・・・野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。栄華を極めたソロモンでさえこの花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装わせてくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか・・・・・だから『何を食べようか』、『何を飲もうか』、『何を着ようか』と言って思い悩むな・・・・・あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」マタイ6章 抜粋

 食べ物、飲む物、着る物などは、私に生命を与えられた天の父はこの生命を維持するために必ず与えてくださいます。修正のきかない過去のことや、起こりもしない未来のことを思い煩うと人生からは喜びが取り去られます。その日、その日の恵みを受け入れて責任を果たした連続した私の人生の時間を美しく刻みたいです。

 天の川、野の花、空の鳥、そして 出会う人が今日の私に何かを語りかけています。私に必要なものをご存じの天の父が準備してくださっているささやきを、無駄にしないように心を研ぎ澄まして聴きましょう。

シスターのひとりごと

父はグラジオラスに何を語らせたかったのかなぁ? 聞きそびれました。残念。

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