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校長あいさつ


こんなステキな学校があります

 情報社会の進展には目を見張ります。完全自動運転の車も登場しました。夢の車です。一方、私たちは、スマートフォン・ゲーム・パソコン・SNS、これらに関わる困難な事例や事件に度々出会います。そしてこどもたちを巡る環境の急速な変化に驚き戸惑い、大人は親は社会は頭を抱えます。
苦悩する私たちは、安全な環境・健康な環境の学校の中で子どもの育ちを見守りたいと願います。
 また、2020年から大学入試制度が大学入試センター試験から大学入学共通テストに代わります。混迷する国際社会をリードできる人材を日本から大量に輩出したいという強い願いが、評価の高い大学への進学競争をより激しくさせます。

「こんなステキな小学校があります!」

森のある小学校  「こっちに来て〜」「ああ!すべりそう。むりだよ〜」「だいじょうぶ、だいじょうぶ」休み時間ともなれば、ガイアの森の中からこどもたちの声が聞こえてきます。「森のある学校」です。 
   この森は、かつて那珂川の中流域にありました老司古墳群の一つ「浦ノ田古墳」前方後円墳の名残です。この地域を治めた大王一族の墓でしょう。那珂川に沿って作られた道は、有明海に面した吉野ヶ里と博多湾に面した奴国(那国)を、脊振山を越え結ぶ古代街道でした。
村の中央を流れる「裂田溝」(さくたのうなで)は、日本書紀に記載される日本最古(4世紀末)の人工水路で、現在も農業用水として活用されています。農耕文化を生んだこの地の古代人は、村人や家族が、里山や森や那珂川の平地の自然と上手に共生し、健やかなからだに健やかなこころが宿ることを願い、平穏に暮らしていました。
 聖書(マタイ福音書6章)に、次のような教えがあります。
 「空の鳥を見なさい種をまくことも刈り入れることもせず、倉に納めることもしない。野のゆりがどのように育つかを見なさい。骨折ることも、紡ぐこともしない。だから、あなたがたは、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と思い煩ってはならない。」 
 聖書は、「神から与えられたすべてを、そのままに受け止めなさい。」と教えます。  健やかなからだを養うこと、それを正しく生かすこころを養うことこそが、人として、神のみ旨に適った生き方であると思います。
 海星小学校が、カトリックの精神に立ち、他者を尊重する生き方を尊ぶ教育を進める源が、ここにあります。

0歳から12歳の教育  人の成長の過程で、教育学や脳科学の視点から最も注目したいのは、0歳〜12歳の時期です。それは、この時期に人間の人格・人間性の根幹が形成されるからです。人間は誕生直後から2歳の誕生日を迎えるまでに、大人の脳の基本的構造の9割が出来上がるそうです。
脳の働きには、人間の意識下のものと意識外のものがあります。前者は、思考や判断等で、後者は、呼吸や消化など自律神経系や内分泌系、免疫系をさします。脳の基本構造ができるということは、脳の対応部分の基本構造もできるということでもあります。  脳と他の機能部分との間に、どれだけ多様な刺激があるか、それが、その後の人間が一生使う身体すべての機能部分に、大きな影響を与えることになります。私は、脳に対しての「身体的な刺激」「知的な刺激」「霊的な刺激」が、脳を活性化させ脳の働きを高めることにつながっていくと、思います。
この三つの刺激があり、こどもの豊かな成長にどれも欠かせません。
では、本校がもつ「三つの刺激」についてご紹介しましょう。

思う存分外遊びに浸る子どもたちの学校  外遊びには、脳に対する活性要因、「身体的な刺激」がたくさん詰まっております。こどもは、木々に囲まれた、虫や花の生命と向き合える森で、虫取り、秘密基地、木いちご、栗拾い、わたしの木……、さまざまなことに興味を持ち、もっと面白いことに発展させます。アスレチック木製遊具のある南運動場。サッカーコートが2面ある北運動場。早朝から歓声が響きます。
外遊びは、意欲に満ちた世界です。こどもは、遊びを通して集中力を身につけます。遊びの中でいつも自分の限界に挑戦しようとします。痛い思いを多少しつつも何度も限界に挑戦しますから、危険を感じることも身をかわす能力も身につけます。
 そして、他者や自然に対する思い、自分に対する信頼、自信を醸成していきます。古墳時代から続くガイアの森。そしてたぬきの森。二つの森を持つ「森のある小学校」は神さまからのお恵みです。

理科大好き、英語が楽しい、伝統のある男女共学校  海星小学校は、福岡市に最初の男女共学私立小学校として開校し51年目を迎えます。豊かな伝統と教育実績(実践と進路)をもつ学校です。これを支えてきたのがカトリックの精神と豊かな教育人材、海星ファミリーというコミュニティー、長年培ってきた人と人のつながりです。
ヨーロッパ・スタンダードの学校で、1学年は1クラスです。特に入門期の1年生は、二人担任制です。すべての学習の基礎である国語と算数は、2グループに分かれてきめ細かく学習します。それは、じっくりと一人ひとりの歩みを大切にしたいからです。
 文部科学省が提唱するActive Learning(主体的・対話的で深い学び)に先行的に取り組み、11年目を迎えます。「聴き合い活動」、Portfolio評価、プログラム学習がそれです。
宗教・理科・音楽・図工・体育・英語はベテラン教師による専科制です。また、1年生から3年生を対象とした「放課後教室」があります。専門の先生の指導で運動や学習・読書にじっくりと個性を培うことができます。4〜6年を対象とした英語検定に挑戦する「English Box」もあります。
 1・2年生には、他校にはない「科学のひろば」(理科的内容)があります。子どもたちへの「好きな教科アンケート」で第1位は理科です。毎年国庫補助金を活用して理科教育の充実を図っています。第1・3・5土曜日も授業日です。この環境で、「知的な刺激」に満ちた充実した学習や豊かな学校行事を体験できます。

こころやさしい祈りの学校  そして、神さまの愛に包まれた環境です。祈りに始まり祈りに終わる心なごむ日々があります。
毎週宗教の時間や聖書に親しむ全校朝礼があります。宗教的行事が、毎月行われます。こどもたちは、「霊的な刺激」を豊かに受けて学校生活を送ります。 「カトリックの学校 海星」は、こどもが小学校を卒業する12歳の時に身につけてほしい基本的な資質・能力・態度を、「福岡海星女子学院附属小学校 12歳のわたし ぼく」に描き、児童と教師の教育活動の指標としています(詳細は「学校案内2019」4頁をご覧ください)。
これが、福岡海星小学校の教育です。
人には、それぞれの発達段階に応じた歩みがあります。二人の養護の先生、スクール・カウンセラーもその子の歩みを援けます。自分の確かな歩みを刻むことが、その子にとって真の幸せでしょう。

 20世紀初頭カトリックの女医マリア・モンテッソーリ女史(イタリア人)が提唱した「モンテッソーリ教育」のよさを附属する「認定こども園マリア幼稚園」から継承し、普通教育を行う海星小学校の教育で、学ぶ・遊ぶ・感じるこころやさしい生活を、こどもたちは存分に味わっていきます。
海星小学校のこどもは、マリアさまが大好きです。
一年を通して、海星小学校の「学校見学」ができます。
どうぞお出でくださいませ。



福岡海星女子学院附属小学校
         校長 山田 耕司