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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

5月のみことば 宗教科 阿部光喜

                       宗教科 阿部光喜

♰ 神様と出会うためには、自分中心の考えを捨てなくてはなりません。

それは、星を見るためにあかりを消すのと同じです。

                 (「そよ風のように生きる」より)

5月聖母月です。マリア様の美しさ、温かさ、優しさ、そして慎み深さに心のまなざしを向けてみましょう。

           嵐の中にいるような気分なのかい?

           聖母に話しかけてごらん。

           聖母は海の星だから。

私たちの行く手には、つねにひとつの星が輝いています。それは、聖母マリアの御姿であり、その生き方です。

5月のみことばについて考えてみましょう。

  「正しい人」

「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり(にした。)」

               (「マタイによる福音書」 第1章24節)

           聖ヨセフについて知り、聖ヨセフに倣いましょう。

〇「物質的なはなやかさのみにとらわれず、堅実に生きる」ことが出来ますように。

〇「人生のさまざまな面において、自ら考え決定したことを誠実に達成」することができますように。        「18歳のわたくし」より

〇東日本大震災から10年目を迎える今、震災のことを決して忘れず、私たちが友人として、兄弟として、東北の方々を歩み続けることができますように。

 5月のテーマは、「正しい人」。この「正しい人」とは、聖ヨセフのことを指しています。

 カトリック教会では、教皇フランシスコにより、2021年12月8日までを聖ヨセフの特別年として、聖ヨセフを祝うことが定められました。

  皆さんは聖ヨセフのことを、どのくらい知っていますか。ヨセフ様はマリアの夫、イエスの父であるということ以外、案外知られていないのではと思います。聖書の中では、「ヨセフ」の名前は3回だけしか出てきません。そして、別の言い方では、「イエスの父」として、「大工」としてしか記されていません。

  みことば「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり(にした。)」

 どうでしょうか。「夢の中で天使のお告げがある」ということは、私たちには理解することができません。

 そして、その前に天使がわたしにお声をかけてくださるって、そんなことはあり得ないと、真っ向から否定的になり、受け入れることが出来ないのではないでしょうか。

  「ありえない」ということだけにこだわらず、そこだけにとどまるのではなく、その言葉には、どんな意味、神様の計画、計らいがあるのかということを考えたほうが、豊かに生きられるのではないでしょうか。まず、受け入れてみる。そこから宗教を学ぶ価値が生まれ、豊かに優れた自分へと成長できると思います。

「見えないものにふれる」

  「人は昼間、無神論でいられる。しかし、夜一人になったとき、その人は信仰者になる。」と語った人がいます。神は存在しないと昼間はいうことが出来ても、夜、一人、静寂さがあなたに戻った時、手を合わせ、祈らずにはいられないことに気づくでしょう。

 ヨセフ様の生涯は、妻マリアを通して、イエスを育てるために捧げられました。ヨセフ様を導いたのは、何だったのでしょうか。それは、「夢の中でお告げがある。」夢の中でヨセフ様に告げられた神の言葉、神の導きです。夢で神様のお告げを受けるというのは、よほど特別な神に対する信仰があったからでしょう。

 それは不言実行の人、神の言葉にしたがって誠実に生き、自分の役割を忠実に果たし、静かに地上の生涯を終えた人。

 「夢の中で天使のお告げがある」とこのお告げに、ヨセフはきっと戸惑いや恐れ、不安を抱いたことでしょう。でも、ヨセフ様はどんな時でも自己中心的な感情や、都合ではなく、素直に神の導きを受け入れます。それは、神様を全面的に信頼していたからです。

 私たちの毎日の生活は、挫折、困難、自分の思いのままにならないことが少なくありません。そんな時、皆さんは、どんな風に考え、どう対応しているのでしょうか。

 ものごとをじっくり見つめるまなざしと、それを深く考える心のゆとり、そしてよく理解しようとする謙虚さがあれば、自己を豊かにし、高めていく「価値」を見出すことができるのではないでしょうか。

 世界に一人しかいない「私」が、一度しかない「人生」を、自信と誇りをもって、誠実に生きることができますように聖ヨセフの取り次ぎによって祈りましょう。

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