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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「新生」  Sr入江純子

Sr入江純子

1月の聖句「主は人の一歩一歩を定め 御旨にかなう道を備えてくださる」(詩篇37:23)

明けましておめでとうございます。今年も一歩一歩自分の道をしっかりと踏みしめていきましょう。

年末からお休みに入って心にゆとりを持ちながら過ごされたことでしょう。幼さ子イエスがお生まれになったクリスマス、希望をもって踏み出した2022年、時を無駄にしないように心がけてそれぞれの思いをもって締めくくる3学期にしたいですね。

シスターは修道院に入会した初めの頃、もう一人のシスターと日曜学校をまかされ毎週戸塚教会に通いました。大変気心の優しいシスターでとても楽しい人でした。

ある時、主任司祭のミルバムエル神父様は私たちを見て言いました。「とても仲良く楽しそうですね。でも、ちょっとした一言ですべてが終わりになりますよ」と。きっと神父様も苦い経験を持っておられるのでしょう。その言葉を忘れないまま年月が過ぎました。

その後、心から信頼していたシスターの一言というより、うなずき程度のことでしたが。そこに嘘が混じっていました。それ以来言葉を交わしていません。信頼が大きいほど心の傷は深いですね。そして嘘を言う人に弱さを感じますね。

言(ことば)は肉となった  ヨハネによる福音(1:1)

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

言(ことば)によってすべてが成るとは、どういうことだろうと、この個所に出会うといつも感じていました。ある時ふと思いました。言葉は心の中に思いがあって、言葉によって表現され、それが原動力となって形になるのかなと。

神の人に対する思い。それはすべての人を救いたいという想いがみ言葉としてほとばしり出て神のひとり子が幼さ子として私たちに与えられたのでしょう。

マリア様とヨゼフ様の庇護(ひご)のもと大工の子として背丈も伸び神と人に愛されたイエス様は生涯を通し私たちに何を語られたのでしょうか。

それは、私たちが生きて行かねばならないこの人生を、神様ならいかに生きられたかを示されたご生涯だったと思います。

本会のシスターアスンタは「意向の清さ」をモットーとして生きた聖人です。

清い意向から発せられる言葉には出会う人に、その人としてのみ旨にかなう道を示す強さがあります。そんな言葉がけができる存在になりたいですね。

シスターの一言

「きっとなれますよ。愛をもって真理に向かうあなたたちですから。」

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