お知らせ詳細

講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「ともに歩む~創立60周年記念海星祭~」教頭 鶴田葉月

◆日曜日の海星祭は、天気に恵まれ、多くのお客様をお迎えして、にぎやかな一日になりました。海星祭は、創立以来続く、最大のイベントです。今年は創立60周年記念ということもあって、何とか特別なものにしたいと願っていたところへ、各方面から、具体的なアイディアがいくつも出たのは、本当に喜ばしいことでした。生徒のオリジナルデザインで、カラーが選べたTシャツ。各学年の撮影スポット。カレーライスの復活や、久しぶりのお化け屋敷の出店。特別模擬店の、じょうなんミート様ご提供、60周年記念焼肉は大盛況で、限定150皿があっという間に売り切れました。保護者後援会のお部屋では、海星の焼き印入り千鳥屋特製のどら焼きも、日用品お楽しみ袋も完売しました。そして、ステージは、在校生に加えて、卒業生、スクールバスの運転手さんや、地域の方、先生方、シスター入江も出演してくださって、大いに盛り上がったと思います。1日の締めくくりは、エリザベト音楽大学による箏と歌のコンサートで、うっとりと、夢のようなひと時でした。海星祭は、クラスで協力し合って模擬店を作る充実感を味わって、大きな思い出になります。それだけでなく来場者にも喜んでいただけて、さらに収益が、世界の、小さい人、苦しむ人のために使われるところが、すごいところです。

◆ただ、おもてなしをする皆さんは、朝課外や7限目の授業と、ステージ発表の練習や模擬店の準備を両立させ、同時に修学旅行や受験、部活動まで力を入れるのですから、あわただしく、落ち着かない毎日だったと思います。どの案件も重要で、捨てておけないようなとき、すべきことの順序をつけ、締め切りが近くて急がなくてはならないこと、全体の動きに関わることを優先したり、チームのメンバーで分担したりして取り組むことが大事です。おしゃべりや趣味などは、それをするのにふさわしい時間は後で必ず巡ってくるから、いったん捨てておきます。自分が任された仕事は責任が重くて辛く、他の人がやっていることは楽しそうで自分が活躍できそうに見えて、口を挟みたくなるときも、そうはしません。私は、多忙なこの期間、息子が小さいときに読んでやっていたバージニア・リー・バートン作の絵本『KT はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』を思い出しました。この作者は、『小さなおうち』を書いた人でもあり、皆さんも、小さい頃、読んでもらったかもしれません。大雪のために、学校も病院も空港も、町じゅうすべてが閉鎖された中で、救助の声があるところに、KTは、「私について来なさい。」と進みます。くたびれていても、「仕事を途中でやめたりなんか、決してしません…やめるものですか。」と言って。

◆今回、何より、こんなにも大々的に計画した海星祭が、教職員・生徒とも少人数な中で、すべてうまく行ったのは、神様が、模擬店の準備や運営、片付けをする私たちの隣でいっしょに活動して下さっていたからだと考えずにはいられません。どんなに自信がなくて、不安なこと、初めてのことでも、支え助けてくれる人や、抜群のタイミングを神様がくださったのでなければ、達成感も思い出も、私たちは味わえなかったのではないでしょうか。神様がともに歩いてくださることを信じて、今日からまた、新たな目標に向かって、私たちはなすべきことを、集中して進めていきましょう。

一覧