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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

慰霊祭11月 Sr入江純子

11月は、亡くなられた方の霊魂のためにお祈りする月です。

高3の皆さんは7月に熊本修道院を訪れてくださいました。その折に修道院のお墓にご案内しましたね。

300名あまりのシスターが納骨されています。彼女たちは復活を信じて、その時を待っています。

愛してくださったおじいさんやおばあさんが亡くなればプツンとそこで切れてしまいますか。

神様が、愛してご自分に似せて造られた人間(私)が、そのような存在ですか。

悠久の時間をかけて命の連鎖の中で今の私をここに、この時、置かれたその何者かの想いに、私はどのように受け止めて時を刻みますか。

今 大谷翔平選手は明るい話題を私たちに与えて下さっています。

投げて160キロ、打って140m、俊足。彼の想いは{世界一の選手になりたい}ということでした。

自分のこの想いをどのようにして実現させたのでしょうか。

彼の監督であるジョー・マッドン氏が登板を願うと翔平は「明日はだめです」と言ってきたことが一度もなかった。「準備万端です。いけます」と翌日は元気いっぱいの姿でグランドに現れた。

どんな時でもスタンドに立てる自分を仕上げるのに払った時間、精神力、努力はいかばかりかと思います大先輩であり先駆者である鈴木イチロ 選手は大谷翔平に「できるだけ無理をしてやっていってほしい」と。「なぜなら、無理ができる時期は長くはないから。大谷翔平にしかつくれない時間を積み重ねていて欲しい」という言葉を贈られました。大きな場を踏んだ人の言葉だと思いました。「あの頃こうやっておけばよかった」という思いを自分の人生の中に残さないようにしたいですね。

漢詩

  高校の時に学んだ漢詩の1節です。

    年年歳歳 花あい似たり  

    歳歳年年 人同じからず

連綿と続く時間の一瞬を共に生きる私たちです

今日の慰霊祭は「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と言われたイエス・キリストを信じて復活の時を待つ、先に亡くなられた人々への祈りです。

復活を信じて今を生きるか、信じないで今を生きるか。それは今という時を生きる生き方が違ってきます。

使徒であるトマは復活されたイエスに出会っていても信じることができなかった。自分の手でそのイエスの傷に手を入れるまで。

ただ イエス・キリストが復活して弟子や多くの人たちに現れた事実を納得するのはなかなか難しいことですね

たとえ 天国はなくても  フランシスコ・ザビエルの祈り

 主よ、私があなたを愛するのはあなたが天国を約束されたからではありません。あなたにそむかないのは地獄が恐ろしいからではありません。主よ、私を引きつけるのはあなたご自身です。私の心を揺り動かすのは十字架につけられ侮辱をお受けになったあなたのお姿です。あなたの傷ついたお体です。あなたの受けられた辱めと死です。そうです 主よ、あなたの愛が私を揺り動かすのです。ですからたとえ天国がなくても、主よ、私はあなたを愛します。たとえ地獄がなくても私はあなたを畏れます。あなたが何もくださらなくても私はあなたを愛します。望みが何もかなわなくても私の愛は変わることはありません。

この祈りは ザビエルのイエスとの深い個人的な絆を示しています

学校目標である「愛によって真理に向かう」を心に刻み、できる限り無理をして、自分をごしごしと磨いている生徒の皆さんは、きっといつの日か造り主に出会うでしょう。

出会いの瞬間「ああ そうだったのか」と自分の腑に落ちる人生でありたいですね

シスターのひとりごと

 「いつもあなたがたと共にいる」と言われた主は、どこに居られるのですか。私の内ですか、外ですか。それとも貧しい隣人の中に居られるのですか。

シスターのお願い

 海星の皆さんは イエス・キリストのことを聞いて知ったのですから、深い個人的な絆になるようにずっと問い続けてくださいね。

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