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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「様々な考えに心を開く」教頭 鶴田 葉月

 すっかり涼しくなって、勉強や読書、運動や芸術に取り組みやすく、ホッとしますね。10月のテーマは「平和の道具として」。関連する聖書の個所は、「マタイによる福音書」第25章40節「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」です。以前、納富先生が、「平和を作り出すためには、困難な状態に出会っても避けてはならない。あえて困難に向き合い行動して、心の中の戦いに打ち勝つべきだ。」と話して下さいました。

 入学してすぐ、生徒は、海星に学校行事や国際交流が豊富にあることに驚きます。いつの間にか、これが当たり前となるのですが、小学校・中学校時代や他の高校、あるいは親御さんの高校時代に比べると、その充実ぶりが明らかになるようです。学校で、家庭で、職場で新しい出来事、人と出会うとき、自分が知らない土地や文化や考え方は、初め、私たちを戸惑わせることがあります。ただ、だからこそ心を開いてじっくり向き合い、柔軟な姿勢で受け入れられたら、私たちの世界は広がるのです。学校行事や国際交流がバラエティ豊かに展開する秋は、大いにこれを満喫して下さい。

 先月の修学旅行で、私はブライトコースの皆さんを沖縄に引率しました。ホテルや食事先のスタッフの方への挨拶、教会での校歌の披露、ひめゆりの塔での献花など、優しさと思いやりを発揮しながら、プログラムを一つずつ進めることができました。カトリック開南教会では浜﨑眞実神父様が、「ルカによる福音書」から、「何の働きもない鳥やゆりの花でさえ神さまが養い美しく飾って下さっている。皆さんのことはなおさら大切にされているのだから、思い悩まず進みなさい。」という一節を紹介して下さり、私たちはとても勇気づけられました。

 先週のハミルトンガールズハイスクール、ボーイズハイスクールのハカチームによる、迫力ある演舞と心に響く歌声には、本当に圧倒されました。クラスに所属したNZの生徒さんと、挨拶を交わしたり、ちょっとした会話を楽しんだりして、交流が深まったことでしょう。ホストファミリーを引き受けた方は、家族ぐるみで、海外の文化や伝統を教わったのではないでしょうか。海星での様々な経験と、そこで味わう感動が自分の中に深くしみ込んで、自分のあり方に影響を及ぼしていることに、皆さんは大人になったとき、気づくに違いありません。

 私にも、先週、不思議でありがたいことが起こりました。大学時代に何度も通って親しんだ大濠公園能楽堂で、すばらしい能楽を鑑賞し、夢に出てくるほど嬉しかった翌日、第22回卒業生の方から連絡があったのです。その方が在学中に制作した「大公の聖母(ラファエロ)」の模写は、大変すばらしかったので、当時の美術の先生は、これを額装して本校舎玄関に飾りました。「巡り巡って、今、絵の仕事に就くことになった。ついては、アトリエで撮影したいので絵を数日借りたい。」とのお話でした。オープンキャンパスの中学生や、遠方からのお客様に、生徒の作品だとして紹介していましたが、作者の卒業生にお会いできるとは。人生は途中、色々なことがあっても、神さまに守られた美しい将来が待っていると信じたくなるエピソードです。

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