ミッションウィークⅢ「行くべき道」シスター 入江 純子
世界各地が酷暑と自然災害に見舞われ、経験したこともない苦しい時を過ごしている方が大勢おられます。日本において40度を超える気温、震度7の熊本地震、千葉、新潟、富山、石川、福井の豪雨災害など、ニュースを見るのが心苦しい毎日でした。
さて9月のみことば「わたし(神さま)はあなた(私たち)を目覚めさせ、行くべき道を教えよう。」(「詩編」第32編8節)は、「あなたの上に目を注ぎ、勧めを与えよう。」と続きます。日々起こる様々な出来事の中に私たちへの勧めが与えられているかのようです。
熊本市出身の阪神の投手が「故郷が教えてくれた立ち向かう力」として、熊本地震で被災された方々に「逃げずに立ち向かう姿が熊本の皆さんに伝われば」と投稿されました。心にあったのは、何度も何度も地震で傷つきながらも立ち上がってきたふるさとへの想いでした。
慣れ親しんだ街並みが崩れ去ってしまう。多くの人々が一瞬にして当たり前の生活が出来なくなってしまうことに心が痛みます。身近な商業施設も大きな被害を受け、そこで働く友人もいました。人ごとには感じられませんでした。野球を辞めようと悩んだ10年前、故郷は野球人生の大きな支えになってきました。10年前、けがの影響でフォームが乱れ、不調から抜け出せず勝てない日々が続いていたのです。野球人生の中で、一番どん底で経験したことのないもどかしさを感じていました。そんな投手の心を奮い立たせたのが、地元の人たちの姿でした。
2016年4月、熊本を襲った最大震度7の地震で町は大きく傷つき、家が全壊した友人もいました。それでも熊本の人たちは前向きに力を合わせ復興へと立ち上がって行ったのです。
復興に向かって団結して頑張っていらっしゃる方を身近に見ていたので、野球の悩みがすごくちっぽけだと感じました。こんなところで止まっていたらだめだ。逃げ出さずにやるべきことをやっていこうとそう思いました。
「自分にできることは頑張ること」と心に決めていた投手は、崩れませんでした。
投手は復興に向かって団結して頑張っておられる方々の姿を見て、今の情けない自分が見えたのです。わたし(神さま)によって目覚めさせられたのです。一人ひとりを愛によって創られた神さまからのメッセージは、今日のこの与えられた私の現実の中にあります。
今日も投手は5勝8敗と苦しいシーズンを送っています。かつて勇気をくれた熊本の想いを静かな表情の奥に秘め腕を振り続けておられます。
さて、今日のあなたたちの現実はどうでしょうか。海星祭のテーマである「輝煌」は、一人ひとりがあなたたち自らの個性や努力を輝かせ、集団として、大きな輝きを生み出すという意味があります。先日、元気がはじけたような海星祭に参加しました。夏休みを返上して準備されたことでしょう。部活動やクラスの模擬店の準備に追われながら、そこに自分を置くことによって、大きな輝きが生みだされたことでしょう。
シスターのひとこと
多くの人に感動を与えた皆さん、ありがとう。

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福岡海星女子学院